睡眠ってなぜ必要なのでしょう?
私は以前、やりたいこと、やらなければならないことが多くて、寝る時間がもったいないから、と睡眠時間を削る生活をしていました。
今もつい時々徹夜に近いことをしてしまうのですが、基本的には6時間~7時間ほどの睡眠時間を確保するようにしています。
そうするとやはり実感するのが体調の変化です。
7時間ほど眠った日は、やはり体調がよく頭もしっかり回り、集中力も高い感じがあります。
ということで本記事では、
「睡眠はなぜ必要か。睡眠の大切さとその理由」
について関連した情報をまとめました。
以下を読むと、睡眠が大切な理由をお分かりいただけると思います。
ぜひご覧ください。
睡眠はなぜ大切なの?
睡眠は大切です。
人は眠らないと生きていけません。
それは分かっている、という方は多いと思うのですが、睡眠中にどういったことが私たちの脳、身体で行われているかを詳しく知っている方は少ないと思います
ではなぜ、睡眠が大切なのでしょう。
簡単にいうと、
「睡眠中に脳は創り育てられ、修復され、守られている」
という表現ができそうです。
もちろん眠ることによって、身体の疲労も回復します。
睡眠が大切な理由として、詳しくそれぞれみていきましょう。
睡眠が必要な理由
睡眠が必要な理由、つまり睡眠の役割については以下のようなものがあります。
脳を創り育て、修復させる
睡眠を取ることによって脳を休ませることができます。
睡眠が、
- レム睡眠
- ノンレム睡眠
とに分類されます。
レム睡眠が脳を創り育て、ノンレム睡眠が脳を修復させる役割となります。
レム睡眠は夢見睡眠。
ノンレム睡眠は深い眠り、ともよく言われます。
記憶の整理、定着
睡眠中には脳の細胞や神経回路が修復され、過去の情報が整理されます。
睡眠不足ではこれらのプロセスが妨害され、学習能力や記憶力の低下が起こることがあります。
睡眠中に重要な情報が大脳皮質に送られて、記憶として定着するということで長期記憶に重要な役割を果たしています。
身体の疲労回復と再生
睡眠は、身体の細胞や組織の修復と再生に重要な役割を果たします。
疲労回復に大きな効果がある、ということです。
睡眠中には成長ホルモンが多く分泌されます。
成長ホルモンは成長を促すだけではなく、疲労回復や傷の治癒などの役割があります。
エネルギーの回復
睡眠は、日中の活動に必要なエネルギーを回復するための時間でもあります。
睡眠不足では疲労感や倦怠感が生じ、集中力や反応時間の低下を引き起こすことがあります。
ストレスの軽減
睡眠は、ストレスホルモン(コルチゾール)の分泌を調整し、心身のストレスを軽減する効果があります。
十分な睡眠をとることで、ストレスホルモン(コルチゾール)が適量分泌されて、ストレスに対する耐性が向上し、心の健康を保つことができると言われています。
睡眠不足だと分泌量が少なくなり、ストレスの影響が大きくなりやすいです。
集中力や判断力の向上
充分な睡眠をとることで、注意力や判断力が向上し、より効率的にタスクに取り組むことができます。
逆に、睡眠不足では集中力の低下や判断ミスが生じやすくなります。
仕事、勉強など日常の様々な場面で、集中力と作業効率を上げるために睡眠は欠かせません。
免疫力の向上
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、免疫機能にも役割を果たします。
十分な睡眠が取れていれば免疫力を維持することができ、風邪や病気、感染症を予防しやすくなります。
睡眠不足だと風邪を引きやすい、というのは実際そうなのです。
成長ホルモンの分泌はノンレム睡眠に活発になります。
入眠から約90分後のノンレム睡眠が出現するタイミングで、成長ホルモンの分泌が最大になります。
成長ホルモンの効果を最大限に引き出すためには、睡眠の質を上げることが大切です。
生活習慣病の予防
睡眠時間が不足すると、生活習慣病になるリスクが高まります。
睡眠不足だと食欲を抑制するレプチンというホルモンの分泌が減少、逆に食欲を増進させるグレリンというホルモンの分泌が増えてしまいます。
肥満につながりやすくなります。
また寝不足だと交感神経が活発のままになりやすく、高血圧が続きやすいことも分かっています。
適性な睡眠時間を確保することは、生活習慣病の予防にもつながります。
生活習慣病は、睡眠時間が長すぎてもリスクが高まると言われているため適正な睡眠時間を取ることが大切になります。
情緒の安定
睡眠は情緒の調整にも関与しており、睡眠不足ではイライラや不安、抑うつの症状が増加するといった影響があります。
十分な睡眠をとることで、情緒の安定や心の健康を促進することができます。
気分が落ち込む…といった自覚がある方は、睡眠不足になっていないか確認してみることがまず必要かもしれません。
美容効果
先ほども出てきた成長ホルモン、ターンオーバーに関わりがあります。
成長ホルモンを多く分泌するには、深い眠りをしっかりと取ることが必要になります。
質の良い睡眠をすることにより、美容効果も期待できます。
必要な睡眠時間は人それぞれ違う
そこで気になる方もいると思うのですが、必要な睡眠時間の長さです。
必要な睡眠時間は個人差があります。
日本人の成人の睡眠時間ですが、6時間以上8時間未満の人が6割ということです。
朝型、夜型という違いもあります。
これは生まれつきだそうです。
さらには年齢によっても必要な睡眠時間は変わってきます。
新生児は16時間。
小児期は10~12時間。
青少年期は8.5~10.5時間。
青年期~中年期は7~8時間だそうです。
その後は、加齢とともに睡眠時間は短縮していきます。
また、季節によっても睡眠時間は変化することが分かっています。
秋から冬にかけて睡眠時間は長くなります。
春から夏にかけては、睡眠時間は短くなります。
そのため、その時々で自分に合った睡眠時間を見つけ出すことが大切といえます。
寝すぎも良くないですから、スッキリ目覚められて、日中も体が楽な睡眠時間を、日々の生活で探してみることおすすめします。
ちなみに、就労者の睡眠時間の国際比較を見ると、日本人女性の睡眠時間が短いことが分かります。
参考:睡眠と生活習慣病との深い関係 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
十分な睡眠時間、質の良い睡眠が大切だが難しい場合
毎日の生活を健やかに送るためには、睡眠は欠かせないものです。
十分な睡眠時間、質の良い睡眠が大切です。
とはいえ仕事があったり育児があると、スッキリするほど寝られない…という方も多いと思います。
そういった場合には、昼寝を上手く取り入れることをおすすめします。
昼寝というか、隙間時間を上手く使って10分でも15分でも目を閉じて休みましょう。
眠れなくても目を閉じて、目からの情報を遮断するだけでも少し体力や集中力など回復できます。
仕事、ご家庭の状況によっては十分な睡眠時間を取れない、ということはあると思います。
そうした忙しい日々だからこそ、少しでも健康に過ごせるように、睡眠に意識を向けることは大切ではないかなと思うのです。
睡眠が大切な理由、まとめ
睡眠が大切な理由と、睡眠の役割、睡眠中に私たちの体、脳で起こっていることなどについてまとめてみました。
睡眠の質を上げる方法については、別途、まとめたいと思います。
睡眠不足の頃と、睡眠時間をしっかり確保できている頃を比較すると、明らかに体の調子が違います。
寝不足で1日の活動時間を長くするのも1日、2日といった短期間でれば良いのかもしれませんが、40歳を超えてくると、寝不足が1日でもあると結構その後何日も辛いです。
結局はしっかり寝て、体力を回復、集中力などを回復した方が、勉強も仕事も副業も家庭生活も含めて、何かと良い結果を得やすいのではとつくづく思います。
まずは自分に合った睡眠時間を見つけることから始めてみてはいかがでしょうか。
目安としては、日中に眠くならないこと、となります。